ジャーク、ミノー系
ハンドメイドルアー作りの時間は
ハンドメイドルアー作りはテストの繰り返し
ハンドメイドルアー『バルサやウッド製品』の多くに採用されている《ウエイトの入れかた》や《重心の取り方》《泳ぎ方》など、各メーカーはオリジナルの考え方をカタチにするため、数多くのテストを繰り返します。
TADルアーも定番品から新作品まで、このテスト時間を非常に大切にし、多くの時間を掛けて製作しております。
アウトライン、ブランクス
先ずは、材料のカットからデッピングまで、大きく分けて4段階程の製作工程になりますが、カンタンにお話し致します。
ルアーに最適な材料を素材から選びます。
《材の比重が違うため》ルアーの型にカットし、この状態でワイヤーやウエイトが収まる溝掘りも行います。
この状態は、ルアーブランクスとも言えるでしょう。
重くするのではなく
最適なルアーアクションに近づけるために、ワイヤーを組み上げた状態で、【水槽にて浮き方テスト】を行います。
このテストは水面に浮かせる、漂わせる、ゆっくりと沈ませる等の確認を行うもので、ルアーとしての『泳がせる等』は一切行いません。
またテストはワイヤーを『軽く差し込んだ』だけの状態で、バランスが取れているか等を見極めるためです。
このときワイヤーの太さの変更なども行い、ほんの少しボディ全体を《スリム》に削るなどの作業も行います。
この段階でルアーの60%が決まり、また考えたセッティングになっているのかの再確認もできます。
乾燥はクラックに注意を
水槽でのテストでぬれているルアーは、数日間《最低でも一週間以上》自然乾燥を行いますが、この時ヒビや亀裂等がないかも確認し、次の作業にすすみます。
次の作業として、ウエイト入れの作業で、ベストなサイズより《少し重い》数パーセント重いものをセッティングします。
ボディサイズにもよりますが、2〜5箇所に分散させて入れていき、ウエイトには《バランスウエイト》《泳ぎウエイト》《飛びウエイト》の様に細かく分ける考えからです。
この作業は【後にウエイトを減らす】作業をするからです。
『各ウエイトバランスに関しては、また別の機会に書きます。』
下地コーティングは、40回以上
ここまで出来上がったルアーを『tadアンダーコーティング』セルロースロース系溶剤を使い、ボディ全体を2〜5回ほどデッピングします。
また素材でも回数は、変わります。
ボディバランスをもう一度確認し、ウエイト量を『マイナス方向』に減らす作業をします。
この作業は、TADだけだと思いますが【後にウエイトを減らす】作業をするからです。
この作業は、TADだけだと思いますが【後にウエイトを減らす】作業をするからです。
その後 センターの溝などを素材と同じ材料で埋め、ここまでの作業を行った後に【本格的な下地のデッピング作業】を開始します。
このデッピングの回数は、使用した素材などで変わりますが、最低でも約40〜50回ほどは行います。
『デッピングの細かな作業内容もまた別の機会に書きます。』
あとはフィールドテストへ
ここまで出来上がったルアーで、初めて簡単な泳ぎのテストを『水槽』などで始めます。
その後 フィールドテストを行った後に、【仕上げのコーティング& 細かなキズ消しは3回ほど】に移り、アルミ張りの工程やカラーリングペイントを行い、
この辺りで初めて皆さんにお披露目となる訳です。
長い時間をかけなければ出来上がらない、ウッドによるハンドメイドルアー作りですが、そのぶん楽しみも多く有ります。
是非 貴方も作ってみてください。
寒冷期はジャークベイトの使い分け
2つのジャークベイト
TADルアージャークベイトには大きく分けて2つのモデルが有りますが、
ブランクス等『使用材料』でかわります。
TADダガージャークモデル
100mm. 130mm. 150mm
主に 木曽ひのき材や青森ひば材を使用したモデルとなります。
基本設計は 3タイプ
フローティングモデル
超スローフローティングモデル
スローシンキングモデル
*特別オーダー品
スーパーシンキングモデル
始めに!今回のモデルは、季節や使用時期に合わせての製作品となりますので、モデル等に付きましては、数に限りがありますので、必ずお問い合わせください。
ジャークベイトルアー時期
年間を通して使用しているルアーですが、一般的にジャークベイトが良いとされている時期『12月頃から3月頃まで』に良いとされているダガールアーの特長をご紹介します。
ダガージャークベイト
このルアーはボディ全体が少し角張っている平らなストレート形状のルアーになり、ルアー本体のアチラコチらに平らな面が多く、驚かれるかたも多と思いますが、この形状は、『ダガーナイフ」のダガーからの由来でも有ります。
ダガーは両刃と言う事からこのルアーも両面や背中側が鋭い剣先のように角が有り、このダガーモデルのプロトタイプを製作した時に『ナイフに近い形状』にしたいと言う思いもあり、この形を《ルアーにするんだ》とあれこれ考えました。
ナイフからのアイデア形状ですから当たり前なのかも知れませんが、ダガーナイフの特長や目的としては「刺す」ことと『投げる』のに向いていると言う事で、この形状をルアーに上手く再現出来れば、とても良い物が出来るのでは無いかと、ゼロからのスタートに試行錯誤をし他のルアーよりも多くの歳月と無数のテストを繰り返し生まれた結果だと自負しております。
特長的なボディ形状
また特にヘッド部分を平らにした事で、ノーズを出来るだけ細く低くし、高さや全体のヘッドバランスも良くなり、すごく軽く引いた際にもノーズ先端からヘッドへの水流が滑らになり、驚くほど綺麗にダイブし、水中での水切りも格段に良くなり、水流は綺麗に後方へと流れて行きます。
もちろんジャークベイトルアーですから、アングラーの思い通りの左右や上下にもとても綺麗なダートアクションを演出できます。
スローフローティング使用とした事により、素早い立ち上がりでよりクイックなタイトロール+ウォブアクションが演出でき、何方でも簡単に操作する事ができるようになりました。
なぜこの形状や形
ルアーフィッシングにはとても重大であり欠かす事のできない事が、キャスティングでの飛行姿勢で、キャスティングの際にルアーのお尻側から安定した着水が出来ないと次の段階のステップに進めず苦労しました。
次のアクションは、『浮かび上がった時の浮き姿勢』で、波に揺れている時の姿勢や突然 引いた時のアクションで、このスイム姿勢に入るまでの『時間に』ほんの少し戸惑いましたが、改良てんを見つけだし、素早いレスポンスは格段に良くなりました。
是非 機会があれば!
ジャークベイトルアーが、お好きな方でしたら 一度使ってみてください。
そして多くのコメントなどを頂けたら嬉しく思い、次回作の勉強とさせて戴きます。
余談ですが!
ダガーとは左右対称(シンメトリー)であることにを付け加えさせて頂きますが、TADハンドメイドルアーでは、そこまで正確には製作出来ませんが、頑張って行きたいと思います。
寒冷期は二つのジャークベイトで
TADルアージャークベイト
大きく分けて2つのモデルが有り、大まかにブランクス等『使用材料』でかわります。
TAD スタンダードモデル
100mm . 130mm. 150mm
TADダガーモデル
100mm. 130mm. 150mm
TADスタンダードモデル
主に ハードバルサ材を使用したモデルで基本設計は
スーパーフローティングモデル
スローフローティングモデル
こちらのモデルは、バス釣りルアーとして長きに渡り皆様に愛されている商品です。
TADスタンダードジャークベイト
ボディが全体的に丸型形状で、特にこのルアーの大きな特長は、ベリー部分からテールにかけ平たいストレート形状が特長です。
コレはボディ全体を丸型形状にし、特にヘッド部分と背中側を円錐状にする事で、水中での水切りの良さやキャスティング時の空気抵抗などを極力抑えるための形状です。
特長的なベリー部分の平なストレート形状は、ターゲットから見た時にボディを最大限に大きく見せる役割とジャークベイト特有の針が激しく左右に振られてしまう時の安定感やボディとの一体化等を目的としており、《フッキングミス》等を出来るだけ軽減できます。
またこの時にボディしたに流れた水流の後ろで、より大きな渦などを生み出し、ルアー自体をよりアピールする効果も持ち合わせております。
フローティング使用
ハイフローティング使用とした事により、素早い立ち上がりでよりクイックなタイトロール+ウォブアクションが演出でき、何方でも簡単に操作する事ができるようになり、そのため一般的に過度な負荷が掛かる連続したジャークやトィッチングアクションを驚くほど軽く また素早く演出でき、長時間使用していても手首等に掛かる大幅なストレス軽減に役立ちます。
スタンダードジャークベイトは、特に、コレからの時期に晴れの日が続き、前日より少し暖かいと感じる日やアングラーが今日は、日差しが少し暖かいと感じる時に特にお勧め致します。
ルアーを引いた後の波紋や渦巻 2
カルマンズ渦列
皆さんは、『カルマンズ ボルテックス』
“Kármán's vortex street” と言う言葉をご存知だろうか!
正確には “カルマンズ ボルテックス ストリート”と言いますが、 “Kármán vortex street”カルマン渦列 といいます。
前回の《ウォーターディスプレイスメント》と今回の《カルマンズ ボルテックス ストリート》
このふたつの事を分かりやすく、簡単に短く説明できる方はあまり居ないと思います。
また 似ているようで、少し解釈や説明が変わってしまいます。
ルアーの雑学とし
ルアーを《プラスチック製など》設計や製作しているかたですと、カルマンズボルテックスと言う言葉の方が、身近に感じると思います。
正直 言って私もルアー作りをやらなければ! 知らなくても良い言葉かも知れません。
また ルアーの動きに興味があるかたや《学校等で教えてもらわなければ》きっと!そこまで勉強をしないし、この言葉には興味など湧かない事だと思います。
まぁ 偶然にも私の周りには「深堀先生」が多くおりましたので、良かったのかも!知れません。
ルアーを作っている私なので、《動き》の基礎的な知識と思い 、ほんの少しだけ勉強しましたが、一般の方が仕事として携わらなければ、あまり必要がない事だとも思いますが、ルアーフィッシングの【雑学】として少しだけ覚えておいた方が良い事くらいです。
また今回も難しい事なので、寛大なお気持ちでお願いします。
カルマンズ ボルテックスストリート
流れのなかにルアーを置いたとき、またはルアーを引いた時に、流体中で個体を動かしたときにその後方に交互にできる《渦の例、渦,渦巻き,旋風》のことを現象や効果の事をこのように言います。
ルアーを引いたときの波紋、波動や振動等とも言いますが、後方でのかき回された水流は、ボディの左右や上下に動いた分だけの渦や渦巻ができた状態の後に生じる《水流の乱れ》の事で、物体が回転して発生する「いくつもの螺旋状」《らせん状》の渦や渦巻のことをこの様に呼び、ちがう表現では、「あおぐ」や「あおいだ」あと等の現象とも呼べるかもしれません。
この現象を目で確認する場合には、ミノーやクランクベイト等のルアーが《ささ濁り》の時に、ルアーが水面上に有り、濁りの中を引くと良く確認できます。
また!違う表現、効果としてや言い方としは《○○効果》などもあります。
コチラもかなり難しいお話ですので、また別の時に書きたいと思います。
オリジナルルアーはバルサ材で作ろう
ハードバルサ材でルアーを、作ろう
tadは全てがハードバルサ材使用で、ハンドメイドルアー作りには最適な材料です。
オリジナルルアー(バスルアー、ソルトウォータールアー、トラウトルアー)作りを行うので有れば試してみて下さい。
その良さに、素晴らしさに驚くはずです。
少し硬めのハードバルサ材での加工ですが、硬めと言っても、決して大掛かりな道具などは使いません。
切り出しナイフは主にすぎやひのきのハードウッド等を製作する時に使用し、黒刃のカッターナイフは、桐材やバルサ材などの比較的に柔らかい材料の時に使っております。
また在庫のバルサ材が1メートルと長いため、最初に丸ノコギリを使い次に電動式の糸ノコギリを使います。
私の場合は製作本数が多いからです。
大きさにも寄りますが、数な少ないプロトタイプを作る時など(1〜5本)は、手のこぎりで作ってしまいます。
その方が簡単で早いからです。
その他によく使う物として
“ 紙ヤスリ” “ 鉄ヤスリ ”
鉄ヤスリはルアー作りにたいへん多く使用する道具であり、大小の各種サイズを揃え使い分けを致します。
最初に使う荒削り用から中仕上げ用までと、約10本程をつねに使い分けます。
その他にリップを削り出す時などは、プラスチック専用の物や表面にダイヤモンドをコーティングした物など、必要に応じて使い分けします。
荒削り用は30番位から使用し、中仕上げ用に240番位まで良く使います。
また紙ヤスリは主に150番〜400番までを使用し、細かなライン出しやボディのサンディング用としても使用します。
バルサボディへの仕上げ用としても、とても良い仕上がりになるからです。
特に気を使うクチの周りや目の周りなどの作業にも使用し、エラ部分なども細かい細工用としての使用が非常に多く使い、いちばん目の細かい紙ヤスリ(400番以上)は、バルサボディ全体を滑らかにする際もこの紙ヤスリはとても重宝します。
特にバルサ材のような柔らかい材料は、最後に(角取り)をしておかないと後々の割れ等の原因になってしまうからです。
いくらハードバルサ材とはいえ、作業中にキズやへこみなども出来てしまう事が有りますが、そんな時でもハードバルサで作ってあると、一般的なバルサより硬質な材料で有るため、だいぶ助かります。
この様にハードバルサ材料でのルアーは、一連の作業で「カットから仕上げまでをスムーズに行え」無駄な時間を掛けずにルアーが作れると思います。
TAD推奨のハードバルサ材料
DAYでのルアーづくりの方から
インディーズビルダーさんまでを応援しております。
材料は個口でも《1本から、約40cm〜》購入できます。
ソルトルアー製作のインディーズルアービルダーさん大歓迎です。
また分からない事などが有るようでしたら、お問い合わせフォームまで お気軽にご連絡下さい。
きっと!貴方のお役に立ちます。
がんばろう!!!ジャパンハンドメイドルアー!!!