ホーム>BAITブログ>ルアー情報>ハンドメイドルアーのデッピング
ルアー情報

ハンドメイドルアーのデッピング

 比較的に硬めハードバルサ材を使っていても下地作りには、慎重に作業を行い、しっかりと作る必要があり、これにはとても多くの時間が取られますが、ゆっくりと作業時間を掛けております。
下地作りには、セルロースセメントを使います。
さらに 付けくわえると『小型のトラウトミノー』などは、最初から最後のトップコートまで使います。
2020610174755.JPG
 
 

使い方

 
 ラッカー系は一度で、多くの厚塗りができないため、厚くコーティングするには何度も塗り重ねなければなりません。
これは結構面倒で、かなりの経験が必要となりますし、下のラッカーを溶かしてしまうため刷毛塗りが困難です。
 
TADは【ドブ付け用】と言う溶剤の入った容器に『ルアー全体』を浸けるという方法を行います。
2020610174920.JPG
 この時、下のセルロースの表面を少し溶かすと言う感覚で付けて行きます。 
溶かしながらでの一体化した【塗膜】を作っていくやり方です。
 またこの時にラッカー系同士の塗り重ねについては問題はありませんし、色付け用も同じラッカー系を使っている塗料との相性は抜群に良く色のりもとても良く、細かな着色も可能になります。
ですが! なかには相性が合わないモノもありますので確認は必ず必要です。
また色やメーカーなどの組み合わせは『個々の塗料の相性について』はご自身でお調べください。
 
 

ニトロセルロースラッカー

 
 硝化綿(ニトロセルロース)、樹脂、可塑剤、溶剤などから構成された塗料です。
ニトロセルロースとは、植物の細胞から作られる繊維、ワタのようなもので、これが溶剤の中に「溶けている」とイメージすると分りやすいと思います。
 
 一度のコーティング、デッピングでは非常に薄いマクになります。
そのため、デッピング、乾燥を複数回おこない、より硬度の高い膜を作ります。
 ルアーが乾燥し一度固まった部分でも、次のコーティングは溶け、徐々に厚い膜になります。
 一層一層を時間をかけて作っていくので最終的には厚い一層になるのが特徴で、仕上がりの美しさやヒビ割れが起きにくい点なども優れております。
TADがセルロースセメントを使う理由として、基本の下地『ベース』作り用として使用しております。
 
 
 

長所

 
 強度が高く比較的薄いマクになるが、それでいて十分な強度が確保できる。
また硬化が早いため連続しての作業がしやすい。
取り扱いがらくで、濃度調整などは溶剤でできる。
開封し余ったモノも密閉しておけば硬化が遅いため保管に気をつければ良い。
他のモノより経済的で有る。
202061017508.JPG
 
 
 

短所 

 
 一度に分厚いコーティングが出来ない。
ルアーの種類にもよるが、最低でも20~30回程度はディッピング『ドブ漬け』を行なう必要がある。 
TADでは、40回~60回程行ないます。
いったんコーティング作業を始めると、連続して作業しないとヒビなどが入ってしまう事がある。
トップコーティング作業終了まで最低でも、一日に1回程度のディッピングが必要となる。
また湿度が高いと、白化(かぶり)を起こす。 
梅雨時や夏場には、ルアーが真っ白になってしまう。 
溶剤の匂いなどがある。
 
 
 
 
 いろいろとありますが、やはり下地作りには、セルロースセメントに勝るモノが無いと思います。
いろいろな材料や塗料を使って、自分なりの方法で試してみてください。
そして自分なりの方法を見つけることがハンドメイドルアーの楽しみでもあります。
2020610175039.JPG
貴方も是非  挑戦してみて下さい。
 また わからない事やご質問などが御座いましたら、御気軽にお声がけください。
良いフィッシングライフ、ルアー作りを!
 
私自身、独自のやり方やなどは、べつ時に説明、解説したいと思います。
 
 
 
 

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.bait.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/182

BAIT BLOG

BAIT FACEBOOK

BAIT TWITTER

BAIT INSTAGRAM

ABOUT BAIT

CAMPANY INFO 特定商取引に関する表記

SHOPPING GUIDE

CONTACT