ミノー系
リップレスミノーはリップルベイト
リップレスミノーとは
リップレスミノーは、名前からなんとなく分かるように「リップが無いやリップが付かない」
ミノー系ルアーです。
呼び方などは、米国や英国などでも違いが有るようですが…。 この辺で。
リップレスミノー リップルベイト
TADのリップルとは、一般的に言うとリップレスのトップウォーター系のミノーと言うカテゴリーになります。
リップレスミノーと言うと、昨今 あまり耳にしなくなったルアーの種類やカテゴリー品だと思いますが、少し呼び方が変化した物では、『バイブやブゥァイブレーション』と言うと伝わりやすいと思います。
厳密に言うと…リップレスミノーとバイブやブゥァイブレーションは全く(別もの)となりますが、
言葉が変化するように、今の時代にあった呼び方をすれば『レスミー」と言うとことですかねぇ~
時々このように呼ばれています…
基本設定では、フローティング設定のリップルですが、フルオーダー品に限り「スローシンキングやスーパーシンキング」使用もあります。
ファーストキャスト後からリップルの浮き方や動き方が始まります。
水面に浮いている状態で「ボディの約70%以上」が水中にあり、ボディ全体がゆらゆらとして魚を引きつけることができ、この状態を(デッドベイト状態やデッドスティッキング)と呼びこの時間「間」がルアー釣りに「非常に大切な時間」だと思っています。
またロッドアクションやリールを巻き始めると、
水面直下「約15cmから20 cmほど」を左右、上下に動きながら泳いで来ます。
このアクションは基本系であり、個々のアングラー次第で次々と変化します。
リップルベイトシリーズ
バス、トラウト用とショア、オフショア用とあり、『フレッシュ用とソルト用の2種類』となりますが、 その他にフルオーダー品を入れるとその数が多くなり、AとBの2種類の説明とします。
また、現時点で15cmと17cmだけで、重さ(ウエイト)により変わります。
タイプ A 150mm 31〜35g
タイプ B 170mm 37〜43g
基本の設定
スーパーフローティング SPF
スローフローティング SF
限定フルオーダー品
スローシンキング 37g〜 FSS
MAXシンキング 45g〜 MSS
リップルベイトテストとスタイル
タイプ A 150mm 31〜35g
ターゲットフィッシュ
『ビッグレークやリバートラウト』に使えます。
もちろんバスにもね!
タイプ B 170mm 37〜43g
ベイシーバスやショアからのシーラなど
またオフショアで青物等も使えます。
フレッシュ用とソルト用共に「簡単な浮き方テスト」は、全て工房で行います。
例えばソルト用では「塩分濃度」の関係性がありますが、この段階で私には『必要が無い』と考えているからです。
これは私が「数多く製作してきた経験」からで、
一般の方にはお勧めしておりません。
《水道水と海水での比重や浮力》が変わるからです。
そのため工房でのテストは、細軸系の針を装着した状態でテストをします。
細軸を使う理由として、多くの方から、細軸のモノの方が「刺さりも良く、今の流行り」だと言う希望があるからです。
もちろん「通常の太さの物や太軸の物」でもこのテストは済ませておりますので、安心して装着、ご使用できます。
ルアーテスト使用品
: 付属品リング
一般的なOリングや楕円形「2番から7番まで」の物を使い分けします。
: ソルト用リーダー約1M
「12lbから最大30lb」フロロカーボン製を使い分けします。
: メインライン
ナイロンとPEを使い分けて使用しており
「フィールドテストにて約10M先」のルアーを確認します。
この時、ルアーの静止状態や浮き方姿勢なども確認し、波や風でも「ゆらゆらと自然に揺れる」
設定を確認します。
*フィールドの確認作業など数多くありますので、
ルアーテストの内容はまた書きます。
リップルベイトのアクション
サラシや白波へのアプローチ後に
ほんの少しの時間『間』をルアーに与えてください。
デッドベイト的な「何もしない」時間でもルアーは、フローティングモデルでアピールできます。
その後、ロッドアクションとリーリングにより、
波の中へとダイブ「15cmから20cmほど」潜らせ【左右、上下】にアクションを付けます。
このアクションは『ルアーに任せる』ことをお勧めします。
最初は、スーパーハイフローティングのため、
引いた時に軽く感じますが、すぐにタイミングが取れると思います。
少々の練習やナレが必要だと思いますが、この
『引いた時の軽く感じること』が大切だと考えており、ライン「糸」から伝わる「微かな変化」が大切で、これはラインの変化で、アングラーに伝わり「ルアーを丸呑み」するような
警戒心の強いビッグフィッシュでも
「違和感なくバイトに持ち込めます。」
決して諦めずに力強いキャストと優しいリトリーブを繰り返してください。
きっと! たぶん!良い釣果にビッグワンに巡り合えるでしょう。
今回も最後までお付き合いありがとうございました。
ハンドメイドルアー作りの時間は
ハンドメイドルアー作りはテストの繰り返し
ハンドメイドルアー『バルサやウッド製品』の多くに採用されている《ウエイトの入れかた》や《重心の取り方》《泳ぎ方》など、各メーカーはオリジナルの考え方をカタチにするため、数多くのテストを繰り返します。
TADルアーも定番品から新作品まで、このテスト時間を非常に大切にし、多くの時間を掛けて製作しております。
アウトライン、ブランクス
先ずは、材料のカットからデッピングまで、大きく分けて4段階程の製作工程になりますが、カンタンにお話し致します。
ルアーに最適な材料を素材から選びます。
《材の比重が違うため》ルアーの型にカットし、この状態でワイヤーやウエイトが収まる溝掘りも行います。
この状態は、ルアーブランクスとも言えるでしょう。
重くするのではなく
最適なルアーアクションに近づけるために、ワイヤーを組み上げた状態で、【水槽にて浮き方テスト】を行います。
このテストは水面に浮かせる、漂わせる、ゆっくりと沈ませる等の確認を行うもので、ルアーとしての『泳がせる等』は一切行いません。
またテストはワイヤーを『軽く差し込んだ』だけの状態で、バランスが取れているか等を見極めるためです。
このときワイヤーの太さの変更なども行い、ほんの少しボディ全体を《スリム》に削るなどの作業も行います。
この段階でルアーの60%が決まり、また考えたセッティングになっているのかの再確認もできます。
乾燥はクラックに注意を
水槽でのテストでぬれているルアーは、数日間《最低でも一週間以上》自然乾燥を行いますが、この時ヒビや亀裂等がないかも確認し、次の作業にすすみます。
次の作業として、ウエイト入れの作業で、ベストなサイズより《少し重い》数パーセント重いものをセッティングします。
ボディサイズにもよりますが、2〜5箇所に分散させて入れていき、ウエイトには《バランスウエイト》《泳ぎウエイト》《飛びウエイト》の様に細かく分ける考えからです。
この作業は【後にウエイトを減らす】作業をするからです。
『各ウエイトバランスに関しては、また別の機会に書きます。』
下地コーティングは、40回以上
ここまで出来上がったルアーを『tadアンダーコーティング』セルロースロース系溶剤を使い、ボディ全体を2〜5回ほどデッピングします。
また素材でも回数は、変わります。
ボディバランスをもう一度確認し、ウエイト量を『マイナス方向』に減らす作業をします。
この作業は、TADだけだと思いますが【後にウエイトを減らす】作業をするからです。
この作業は、TADだけだと思いますが【後にウエイトを減らす】作業をするからです。
その後 センターの溝などを素材と同じ材料で埋め、ここまでの作業を行った後に【本格的な下地のデッピング作業】を開始します。
このデッピングの回数は、使用した素材などで変わりますが、最低でも約40〜50回ほどは行います。
『デッピングの細かな作業内容もまた別の機会に書きます。』
あとはフィールドテストへ
ここまで出来上がったルアーで、初めて簡単な泳ぎのテストを『水槽』などで始めます。
その後 フィールドテストを行った後に、【仕上げのコーティング& 細かなキズ消しは3回ほど】に移り、アルミ張りの工程やカラーリングペイントを行い、
この辺りで初めて皆さんにお披露目となる訳です。
長い時間をかけなければ出来上がらない、ウッドによるハンドメイドルアー作りですが、そのぶん楽しみも多く有ります。
是非 貴方も作ってみてください。
寒冷期はジャークベイトの使い分け
2つのジャークベイト
TADルアージャークベイトには大きく分けて2つのモデルが有りますが、
ブランクス等『使用材料』でかわります。
TADダガージャークモデル
100mm. 130mm. 150mm
主に 木曽ひのき材や青森ひば材を使用したモデルとなります。
基本設計は 3タイプ
フローティングモデル
超スローフローティングモデル
スローシンキングモデル
*特別オーダー品
スーパーシンキングモデル
始めに!今回のモデルは、季節や使用時期に合わせての製作品となりますので、モデル等に付きましては、数に限りがありますので、必ずお問い合わせください。
ジャークベイトルアー時期
年間を通して使用しているルアーですが、一般的にジャークベイトが良いとされている時期『12月頃から3月頃まで』に良いとされているダガールアーの特長をご紹介します。
ダガージャークベイト
このルアーはボディ全体が少し角張っている平らなストレート形状のルアーになり、ルアー本体のアチラコチらに平らな面が多く、驚かれるかたも多と思いますが、この形状は、『ダガーナイフ」のダガーからの由来でも有ります。
ダガーは両刃と言う事からこのルアーも両面や背中側が鋭い剣先のように角が有り、このダガーモデルのプロトタイプを製作した時に『ナイフに近い形状』にしたいと言う思いもあり、この形を《ルアーにするんだ》とあれこれ考えました。
ナイフからのアイデア形状ですから当たり前なのかも知れませんが、ダガーナイフの特長や目的としては「刺す」ことと『投げる』のに向いていると言う事で、この形状をルアーに上手く再現出来れば、とても良い物が出来るのでは無いかと、ゼロからのスタートに試行錯誤をし他のルアーよりも多くの歳月と無数のテストを繰り返し生まれた結果だと自負しております。
特長的なボディ形状
また特にヘッド部分を平らにした事で、ノーズを出来るだけ細く低くし、高さや全体のヘッドバランスも良くなり、すごく軽く引いた際にもノーズ先端からヘッドへの水流が滑らになり、驚くほど綺麗にダイブし、水中での水切りも格段に良くなり、水流は綺麗に後方へと流れて行きます。
もちろんジャークベイトルアーですから、アングラーの思い通りの左右や上下にもとても綺麗なダートアクションを演出できます。
スローフローティング使用とした事により、素早い立ち上がりでよりクイックなタイトロール+ウォブアクションが演出でき、何方でも簡単に操作する事ができるようになりました。
なぜこの形状や形
ルアーフィッシングにはとても重大であり欠かす事のできない事が、キャスティングでの飛行姿勢で、キャスティングの際にルアーのお尻側から安定した着水が出来ないと次の段階のステップに進めず苦労しました。
次のアクションは、『浮かび上がった時の浮き姿勢』で、波に揺れている時の姿勢や突然 引いた時のアクションで、このスイム姿勢に入るまでの『時間に』ほんの少し戸惑いましたが、改良てんを見つけだし、素早いレスポンスは格段に良くなりました。
是非 機会があれば!
ジャークベイトルアーが、お好きな方でしたら 一度使ってみてください。
そして多くのコメントなどを頂けたら嬉しく思い、次回作の勉強とさせて戴きます。
余談ですが!
ダガーとは左右対称(シンメトリー)であることにを付け加えさせて頂きますが、TADハンドメイドルアーでは、そこまで正確には製作出来ませんが、頑張って行きたいと思います。
ルアーを引いた後の波紋や渦巻 2
カルマンズ渦列
皆さんは、『カルマンズ ボルテックス』
“Kármán's vortex street” と言う言葉をご存知だろうか
正確には “カルマンズ ボルテックス ストリート”と言いますが、
“Kármán vortex street”カルマン渦列 といいます。
前回の《ウォーターディスプレイスメント》と
今回の《カルマンズ ボルテックス ストリート》この
ふたつの事を分かりやすく、簡単に短く説明できる方はあまり居ないと思います。
また 似ているようで、少し解釈や説明が変わってしまいます。
ルアーの雑学
ルアーを《プラスチック製など》設計や製作しているかたですと、カルマンズボルテックスと言う言葉の方が、身近に感じると思います。
一般方であれば(ウォーターディスプレイスメント)
こちらの言葉のほうがいい(カッコイイ)と思いますし、
正直 言って私もルアー作りをやらなければ!
知らなくても良い言葉かも知れません。
また ルアーの動きに興味があるかたや《学校等で教えてもらわなければ》きっと!そこまで勉強をしないし、この言葉には興味など湧かない事だと思います。
まぁ 偶然にも私の周りには「フカボリ先生」が多くおりましたので、良かったのかも!知れません。
ルアーを作っているので《動き》の基礎的な知識と思い 、ほんの少しだけ勉強しましたが、一般の方が仕事として携わらなければ、あまり必要がない事だとも思いますが、ルアーフィッシングの【雑学】として少しだけ覚えておいた方が良い事くらいです。
また今回も難しい事なので、寛大なお気持ちでお願いします。
カルマンズ ボルテックスストリート
流れのなかにルアーを置いたとき、またはルアーを引いた時に、流体中で個体を動かしたときにその後方に交互にできる《渦の例、渦,渦巻き,旋風》のことを現象や効果の事をこのように言います。
ルアーを引いたときの波紋、波動や振動等とも言いますが、後方でのかき回された水流は、ボディの左右や上下に動いた分だけの渦や渦巻ができた状態の後に生じる《水流の乱れ》の事で、物体が回転して発生する「いくつもの螺旋状」《らせん状》の渦や渦巻のことをこの様に呼び、ちがう表現では、「あおぐ」や「あおいだ」あと等の現象とも呼べるかもしれません。
この【現象を目で確認する場合】には、ミノーやクランクベイト等ルアーが《ささ濁り》の
時に、ルアーが水面上に有り、濁りの中を引くと良く確認できます。
また!違う表現、効果としてや言い方としは《○○効果》などもあります。
コチラもかなり難しいお話ですので、また別の時に書きたいと思います。
オリジナルルアーはバルサ材で作ろう
ハードバルサ材でルアーを、作ろう
tadは全てがハードバルサ材使用で、ハンドメイドルアー作りには最適な材料です。
オリジナルルアー(バスルアー、ソルトウォータールアー、トラウトルアー)作りを行うので有れば試してみて下さい。
その良さに、素晴らしさに驚くはずです。
少し硬めのハードバルサ材での加工ですが、硬めと言っても、決して大掛かりな道具などは使いません。
切り出しナイフは主にすぎやひのきのハードウッド等を製作する時に使用し、黒刃のカッターナイフは、桐材やバルサ材などの比較的に柔らかい材料の時に使っております。
また在庫のバルサ材が1メートルと長いため、最初に丸ノコギリを使い次に電動式の糸ノコギリを使います。
私の場合は製作本数が多いからです。
大きさにも寄りますが、数な少ないプロトタイプを作る時など(1〜5本)は、手のこぎりで作ってしまいます。
その方が簡単で早いからです。
その他によく使う物として
“ 紙ヤスリ” “ 鉄ヤスリ ”
鉄ヤスリはルアー作りにたいへん多く使用する道具であり、大小の各種サイズを揃え使い分けを致します。
最初に使う荒削り用から中仕上げ用までと、約10本程をつねに使い分けます。
その他にリップを削り出す時などは、プラスチック専用の物や表面にダイヤモンドをコーティングした物など、必要に応じて使い分けします。
荒削り用は30番位から使用し、中仕上げ用に240番位まで良く使います。
また紙ヤスリは主に150番〜400番までを使用し、細かなライン出しやボディのサンディング用としても使用します。
バルサボディへの仕上げ用としても、とても良い仕上がりになるからです。
特に気を使うクチの周りや目の周りなどの作業にも使用し、エラ部分なども細かい細工用としての使用が非常に多く使い、いちばん目の細かい紙ヤスリ(400番以上)は、バルサボディ全体を滑らかにする際もこの紙ヤスリはとても重宝します。
特にバルサ材のような柔らかい材料は、最後に(角取り)をしておかないと後々の割れ等の原因になってしまうからです。
いくらハードバルサ材とはいえ、作業中にキズやへこみなども出来てしまう事が有りますが、そんな時でもハードバルサで作ってあると、一般的なバルサより硬質な材料で有るため、だいぶ助かります。
この様にハードバルサ材料でのルアーは、一連の作業で「カットから仕上げまでをスムーズに行え」無駄な時間を掛けずにルアーが作れると思います。
TAD推奨のハードバルサ材料
DAYでのルアーづくりの方から
インディーズビルダーさんまでを応援しております。
材料は個口でも《1本から、約40cm〜》購入できます。
ソルトルアー製作のインディーズルアービルダーさん大歓迎です。
また分からない事などが有るようでしたら、お問い合わせフォームまで お気軽にご連絡下さい。
きっと!貴方のお役に立ちます。
がんばろう!!!ジャパンハンドメイドルアー!!!